細菌のもつべん毛の回転様式は、単純なスピンだけではなく旋回運動も含み「コマ」のような回転挙動をしていると、東北大の石川拓司教授らの研究グループが英科学誌「Scientific Reports」で発表した。
研究グループは、独自のビーズアッセイと光学顕微鏡を使ってべん毛が「スピン+旋回運動」の2軌道回転をしていることを観察した。
また、べん毛のスピンと旋回運動についてモデル化を行い、水中の挙動を解析したところ、実験で観察された挙動を再現することにも成功した。
さらに、理論式から予測される結果と実験結果を比較したところ、回転半径と回転角速度において傾向の一致が確認された。
今回の研究結果によって、べん毛モーターの理解と制御に向けた重要な第一歩になることが期待できるという。
(via 東北大学)