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AGA関連遺伝子の発現量を測定、脱毛症の発症リスクを診断

 男性型脱毛症(AGA)の関連遺伝子を調べることで、発症リスクを診断する検査技術を開発したと、聖マリアンナ医科大などが発表した。治療薬の適正な使用や予防につながるという。

 AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが変換された活性型ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が毛乳頭に作用することが原因となる。

 新しく開発した検査技術では、テストステロンをDHTに変換する酵素「5αリダクターゼ」のⅠ型とⅡ型、そしてDHTを受け入れるアンドロゲン受容体の3つの遺伝子について、それぞれの発現量を測定する。

 酵素の量がDHTの産生量を決めるが、DHTが受容体と結合して信号を発するため、受容体との比率も重要な意味を持つ。健常者と比べた場合、AGA患者では発現量と比率が有意に高いことを確認したという。

 21日からメンズヘルスクリニック東京や名古屋・大阪・福岡のヘアメディアカルグループで検査が受けられる。検査は毛根を残した状態で毛髪を採取し、聖マリアンナ医科大で解析する。1カ月程度で検査が出るという。

(via サンスポ