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脳内のシナプス形成に関わる分子メカニズムを解明

 脳内の神経細胞の情報伝達を担うシナプスの正常な形成にかかわる分子メカニズムを解明したと、岩手医大医歯薬総合研究所の祖父江憲治所長らの研究グループが発表した。精神疾患や発達障害の病態解明につながり、創薬や治療法の開発が期待される。

 研究グループは、脳内のシナプス形成に「PSD-Zip70」というタンパク質が関与することを発見した。PSD-Zip70が欠損したマウスを作製して実験したところ、認知機能障害や強い不安行動を示したという。

 また、PSD-Zip70タンパク質がないと「Rap2」というタンパク質が異常に活性化して正常なシナプス形成が阻害されることを突き止めた。Rap2はPSD-Zip70を介して制御されているという。

(via 岩手日報