バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 5.12 Sun

1975年ごろの食事メニューを続けると肥満が改善する、現代型の食事と比較

 1975年ごろに日本で一般的だった食事を続けると肥満やストレスが改善されることを、東北大の都築毅准教授らの研究グループが確認した。




 研究グループは、75年当時と現代(2010年)の代表的な食事メニューを作成した。軽肥満の20~70歳の男女60人を2つのグループに分け、それぞれのメニューで1日3食、28日間にわたって食べてもらった。

 75年型の食事は、多様な食材を少量ずつ摂取、主な調理法は煮る・蒸す・生、大豆製品や魚介類、野菜、果物、海藻が多い、などの特徴がある、いわゆる「和食」のメニューだ。

 実験の前後で体格指数(BMI)の変化を2つのグループで比較したところ、75年型の食事メニューのいグループでは平均0.2減少したが、現代型の食事グループでは平均0.1上昇した。体脂肪率の減少率も75年型の方が高かったという。

 また、食事に加えて週3回の運動を課す実験も実施したところ、75年型の方はシャトルランやボール投げ、立ち三段跳びの記録が伸びたが、現代型では変化がなかった。さらに、75年型ではストレス度合いも改善する傾向が確認できたとしている。

参考:河北新報