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ミドリムシから航空機のジェット燃料 羽田空港近くに精製施設を建設へ

ミドリムシから航空機の燃料を精製

 東京大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」が、ミドリムシから航空機のジェット燃料を精製する施設を羽田空港の近くに建設する。2018年から航空機を使った実証試験をはじめ、20年までの実用化を目指す。

 ミドリムシは、体長50マイクロメートルの微細藻類の一種で、光合成で糖を生成する。光と酸素の供給を止めると、糖を分解して油脂を大量に作り出す。この油脂を精製すると、軽くて燃料効率のよいジェット燃料やディーゼル燃料になるという。

 ミドリムシから精製した燃料は、サトウキビやトウモロコシなど植物由来のバイオ燃料と違い、大量に生産できることから新たなエネルギー資源として注目されている。

 同社はすでにいすゞ自動車と協力して、ミドリムシから精製したディーゼル燃料を混合した燃料でバスの定期運行を行い、実証試験をしている。

 マーケティング部の福本拓元部長は「世界の人口が増え続ける中、食糧とエネルギーの確保は大きな課題。石垣のユーグレナでどちらも解決していきたい」としている。

(via 沖縄タイムス