頭部に弱い電気刺激を与えると、足首を曲げやすくなることがわかった。リハビリなどを行う直前に実施することで、リハビリ効果を向上させることができると期待される。
中京大学の荒牧勇教授らの研究チームが発表した。
研究グループは、実験参加者らの頭頂部とおでこに電極を付けて、10分間にわたって2ミリアンペアの電流を流した。
その直後に、足首を動かして痛くて曲げられなくなるまでつま先を上げてもらい、足首の動く範囲を測定した。
足首の曲がる角度を実験前と比較したところ、平均で約3度曲がる角度が大きくなった。
頭頂の下にある脳の部位は、足の感覚や痛み、関節の動きを認識すると考えられており、電気刺激を与えることで痛みを感じにくくなったとみられるとしている。
関節の可動域が広がることで、リハビリやストレッチの前に行うと有効だという。
参考:読売新聞