
生体内の条件下ではヌクレオソームは不規則に折り畳まれる性質をもつと、国立遺伝学研究所の前島一博教授らの研究グループが科学誌「EMBO Journal」で発表した。教科書に長年にわたり記載されてきた「規則正しいクロマチン線維」の改訂が進むことも期待される。
全長2メートルのヒトDNAは、ヒストンタンパク質に巻かれて「ヌクレオソーム」を形成する。1980年代から生物学の教科書では、このヌクレオソーム線維が規則正しく束ねられた「クロマチン線維」となり、さらに階層構造ができて細胞内に収納される様子が描かれてきた。
しかし研究グループは2012年に、規則正しく束ねられたクロマチン線維は存在せず、不規則に凝縮した状態にあることを突き止めた。
研究グループは今回、X線を使って人工的に作成したヌクレオソームの構造解析を行った。
ヌクレオソームをさまざまな塩濃度の条件下で観察したところ、これまで考えられてきた「規則的な構造」は特別な条件下(低塩)でのみ形成された。
また、生体内の条件では染色体のような大きな構造を作り、不規則に折り畳まれる性質をもつことがわかった。
参考:国立遺伝学研究所




















































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