バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 12.12 Tue

グラスの飲み口が厚いと飲み物が甘くなることが明らかに

グラスの厚みの違いによって緑茶の味が変わることがわかりました。飲み口が厚いグラスは甘味を強くして、逆に薄いものは苦みを強くするのだという。




これまでの研究では、グラスやマグカップの色や形状、材質や手触りといった視覚情報や触覚情報が飲み物の味や香りに影響を与えることが報告されていました。

しかし実際に飲み物を飲むときは常に形などを認識しているわけではありません。一方で、容器の飲み口の厚みについては常に飲んでいるときに認識する情報です。

中央大学などの研究グループは、厚みの違う2種類のグラスに常温の緑茶を入れ、目隠しをした実験参加者に飲んでもらいました。厚みは薄いもので1.2mm、厚いもので2.8mmです。

そしてそれぞれのグラスからお茶を飲むごとに、飲み物の甘味や苦み、酸味、まろやかさ、コク、清涼感、美味しさを評価してもらいました。

その結果、厚いグラスで飲んだ緑茶は薄いグラスよりも甘く、薄いグラスで飲んだ緑茶は厚いグラスよりも苦く評価されました。

厚みが異なるグラスは重さも異なるため、グラスの重さが与える影響も調べました。その結果、重さだけでは説明できないものの、グラスの重さも重要な要因であることもわかりました。

今回の実験結果から、同じ飲み物であってもグラスの厚みを変えるだけで多様な味覚を提供することができる、つまり、個人の好みに合わせた飲用体験を提供できる可能性が示されたとしています。

また、近年では環境への配慮からプラスチックストローを廃止して、代替品として紙製ストローを使用する企業が増えています。

しかし、これらのストローでは唇における触覚が違うため、同じ飲み物であってもこれまでとは違う味覚を知覚している可能性があることから、環境配慮型のストローがもたらす味覚の変化を調べる重要性についても研究グループは指摘しています。

厚いグラスで甘いお茶に,薄いグラスで苦いお茶に〜グラスの厚みと重みが飲料の味を変えることが明らかに〜