STAP細胞に関する研究不正の問題で理化学研究所は10日、論文の筆頭著者である小保方晴子・元研究員ら関係者の処分を発表した。
小保方晴子氏と共同研究者の若山照彦氏については、すでに理研を退職していることから、在籍した場合としてそれぞれ懲戒解雇相当、および出勤停止相当とした。
竹市雅俊・元センター長は給与10分の1(3カ月)の自主返納、丹羽仁史・元プロジェクトリーダーは文書による厳重注意処分とした。
以下は処分の決定等についての発表全文
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職員について、本日付けで次のとおり懲戒処分等を行いました。
・竹市雅俊 元発生・再生科学総合研究センター長、センター長戦略プログラム長(兼務)
(現多細胞システム形成研究センター 特別顧問)
・・・任期制職員就業規程第50条に定める譴責
これを受けて、竹市雅俊は、給与の10分の1(3ヶ月)の自主返納を行うこととしました。
・丹羽仁史 元 発生・再生科学総合研究センター 多能性幹細胞研究プロジェクトリーダー
(現多細胞システム形成研究センター 多能性幹細胞研究チームリーダー)
・・・文書による厳重注意
なお、本案件に係る小保方晴子元職員及び若山照彦元職員については、既に理化学研究所を退職していることから懲戒処分の対象者ではないものの、仮に任期制職員として在籍しているとした場合の処分のあり方について検討を行った結果、次のとおり処するのが相当と判断しました。
・小保方晴子元職員 懲戒解雇相当
・若山照彦元職員 出勤停止相当
また、若山照彦元職員には、理化学研究所の客員を委嘱していることから、これを解除しました。
以上