バイオ研究を紹介するネットメディア 7.16 Mon

鋼よりも強い!?クモの糸を使った新素材「スパイダーシルク」が戦闘服になるかも知れない

最新のバイオテクノロジーを結集した「スパイダーシルク」が米軍の戦闘服に使われる可能性がでてきました。米バイオ企業「Kraig Biocraft」がつくる最強の糸は、いったいどのような素材なのでしょうか。

今回、Kraig Biocraftが米陸軍とボディアーマーの開発で契約を結んだ素材は、スパイダーシルク技術で生み出された「Dragon Silk」というもの。

スパイダーシルクとは、近年、世界で開発が進んでいるクモ糸と絹糸のハイブリッドのような素材です。

約5千年前からあるとも言われる絹糸は、光沢のある美しさと肌わりの良さという特徴があり、カイコによって作られます。

一方、クモの糸はクモが作り出しますが、非常に丈夫でバイオスチールとも呼ばれている。しかし、クモの家畜化は難しい上、量産には適していません。

そこで生み出されたのがスパイダーシルクの技術です。

これは、クモの糸を作る遺伝子をクモから取り出して蚕に導入して、「蚕にクモの糸を作らせる」最先端の技術です。この技術によって、鋼よりも強いと言われるクモの糸を大量生産することが可能になりました。

Kraig Biocraftがつくる「Dragon Silk」もスパイダーシルク技術でつくる特殊な糸で、弾性と強度をより一層高めた新素材だとしています。

同社によると、Dragon Silkの抗張力は一般的に報告されているスパイダーシルクを38%も上回る1.79ギガパスカルを達成し、弾性も38%上回るとしています。

同社はさらに性能を高めたスパイダーシルクの開発を続けているようです。将来的には刃物にも強いシャツを一般人も日常的に着る時代がやってくるかも知れませんね。