脳科学などバイオ研究のニュースや話題 11.23 Thu

果物や野菜の鮮度がわかる小型の「匂いセンサー」を開発

「嗅覚」小型チップ

食品が傷んでいるかどうかを自動で検出することができないか?―安価かつ高性能な「嗅覚センサー」がこれを可能にしてくれそうです。ひょっとしたら将来、スーパーで普通に使われるかも知れません。

匂いセンサー

マサチューセッツ工科大学出身のジャン・シュノアー氏が学生時代の指導教官とともに起業して創設した「C2Sense社」が開発した小型チップは、いわゆる「匂いセンサー」として機能することができます。

「匂い」を検知できるセンサーは、すでに一般家庭でも使用されています。たとえば、煙探知器やガス警報器などがそうです。

人間の鼻が、鼻腔内にある受容体で化学物質を検出して脳に信号を送るように、特定の物質をセンサーが検知すると装置内の電流を変化させ、アラームの引き金となります。C2Sense社が開発するセンサーも基本的には同じ仕組みです。

エチレンガスを検出

野菜や果物は「エチレンガス」の作用で生長し、熟成します。収穫された後も同じで、スーパーなどで売られている状態でも老化して傷むとますますエチレンガスを放出します。そして放出されたガスを浴びた果物はより早く熟して傷み、ドミノ倒しのように果物すべての老化が加速していきます。

C2Senseが開発したセンサーは、微量のエチレンガスを検出することができます。これによって、腐りかけている食べ物を、周囲に影響を及ぼす前に探し出すことができます。

エチレンを検出できるセンサーは以前からあったそうですが、高価であり精度もあまりよくなかったという。C2Senseは、高感度かつ高精度、そして安価なセンサーを開発しました。センサーの中心となる技術は、シュノアー氏が所属していた大学の研究チームが開発した新素材です。

彼らはすでに、エチレンガスだけではなく、肉から放出されるアミンやアンモニアなどのガスも検出できるセンサーを開発しており、1つのチップで4種類までのガスを検出できる試作品をつくっています。

将来は、スーパーで買い物をしながら自分のスマートフォンで商品をスキャンして、その商品の新鮮さを調べることができるか時代が来るかも知れないという。

(via WIRED