脳では、外部の刺激に対して神経細胞が変化してネットワークを形成して情報を処理する。今回開発されたチップでも、人の脳のように外部からの入力に応じてデータの流れ方が変化し、電子部品である素子がネットワークを構成して情報を処理する。
従来からの「ノイマン型」コンピューターでは与えられたプログラムを読み込み、決められた手順に従って一つずつデータを処理していく。
一方、今回開発された「脳型コンピューターチップ」ではプログラムが不要であり、多くの素子が分散して同時にデータを処理する。データを与えるほど学習して認識機能が向上するという。
人間のように「思考」や「想像」することができないが、画像や音声の識別などを大規模なコンピューターを使わずにできるようになるという。
出典:朝日新聞