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長寿の秘訣は「亀のように座り、鳩のように歩き、犬のように寝る」?

世界で最も高齢の人物は、現時点ではイタリアに住む116歳のエマ・モラーノさんだと言われています。しかし中国には、それをはるかに超えて長く生きた人物が過去にいたそうです。なんと「256歳」。その長寿の秘訣とは?




ギネスブックによると、これまでの長寿記録第1位はフランス人のジャンヌ・カルマンさんの122歳だという。つまり120歳くらいが現在の人間の寿命の限界というのが一般的のようです。

しかし、中国ではさらに2倍以上も生き続けた超人がいたようです。名前は「李青曇」さんといい、1930年の「ニューヨークタイムズ」で明らかにされました。

特派員の報告によると、当時、成都大学の教員が清朝時代の公文書の記録のなかに、「1827年、李青曇が150歳の誕生日を祝った。1877年には200歳の誕生日を祝った」という記述を発見したという。

つまり、李青曇さんの生まれ年は1677年ということになり、そして李青曇はそのころ、まだ存命だったという。

李青曇

李青曇さんは、1677年に四川省で生まれました。彼は10歳には漢方医になり、薬草集めをはじめます。すると薬草に長寿の効能があると確信し、「霊芝(キノコの一種)やクコの実、朝鮮人参、ルドクダミ、ツボクサ、米酒」だけを食べる生活を40年以上続けたという。

71歳のときには武道の師範として軍隊に招かれたというから、体も丈夫だったようです。

漢方医の仕事を100年間つづけた後は、薬草の商人をしていたという。生涯のうちに23回結婚し、子どもは200人以上いたという。

1933年、いよいよ長い人生に幕を下ろそうというとき、彼は「この世ですべきことを、すべてやることができた」という言葉を残しています。

そんな李青曇さんですが、将軍の自宅へと招かれた際に長寿の秘訣について話しています。

「心を落ち着けて、カメのように座り、鳩のように歩き、そして犬のように寝ることです」

これが、彼の残した言葉です。みなさんはどう解釈しますか?

漢方医としてさまざまな薬草を口にしたこと、あるいは特別な呼吸法を身につけていたという説もあるますが、最も大事なことは「ストレスをためず、穏やかに生きる」ことなのかも知れません。

参考:トカナ