クジラは甘味やうま味、苦味を感じることができないことを、京都大の研究グループが突き止めた。酸味も感じないことから、クジラは塩味を感じる仕組みだけをもっていることになる。
クジラはウシやカバの仲間から派生した哺乳類。甘味、うま味、苦味を感じない哺乳類はクジラだけではないかという。
クジラはハクジラとヒゲクジラの2つの亜目に分類されるが、両亜目についてそれぞれ2種類のクジラの遺伝子を調べた。
その結果、4種類すべてで甘味、うま味、苦味を脳に伝えるのに必要な神経伝達物質の遺伝子をもたないことがわかった。
ウシやカバから進化する過程で遺伝子を失ったという。クジラは海の中で口を大きく開けて餌となる魚をいっぺんに飲み込むため味を感じる必要がないという。
参考:京都新聞