冷却シートを額に貼るように装着できるパッチ式の脳波センサーを、大阪大の秋吉一成教授らの研究グループが開発した。大型の医療機器と同程度の精度でリアルタイムに脳状態を可視化できるという。
従来の脳波測定では、頭部全体に複数の電極を装着するなど装着者の負担が大きいため、長時間の装着が難しく、とくに子供の脳波測定が困難だった。
今回開発されたセンサーは、柔軟な電極とシート型ワイヤレス測定モジュール、小型電池で構成され、厚みは6ミリ、重さは24グラムと軽い。
生体適合性のある密着性ゲルによって額に密着しながら脳波をリアルタイムで計測できる。
従来より脳波測定が簡単で、多くの脳波データの取得が可能になることで脳と個人の状態との因果関係の解明に貢献できる。
将来的には家庭において脳波測定が可能になり、個人の状態を判断できるシステムの実現が期待されるという。
(via JST)