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なぜ「青い車」は事故を起こしやすいのか

青い車

みなさんはこれまでに、「青い車は事故を起こしやすい」というウワサを聞いたことはないでしょうか。いかにも「都市伝説」のようなあやしげな話に聞こえますが、実際に統計を見てみると、車体が青色の車は他の色の車と比べて事故が多いそうです。いったいどうして「青い車」は事故が多いのでしょうか。




青い車は事故に遭いやすい

色と人間の行動については、心理学の分野で研究されていますね。

青色を好む人は、心理学では「冷静沈着で安定志向」とされています。一方で、赤色を好む人というのは「情熱的でエネルギッシュ」とのこと。そこから判断すると、どちらかと言えばむしろ青色を選ぶ人の方が安全運転で、事故を起こしにくいのではないかと感じてしまいます。

いったいどういうことなのでしょうか。どうやら、事故の多さは人間の「目」と関係があるようです。

人間の目の性質上、赤色をはじめとする「暖色系」の色をした物体は、比較的近くにあるように見えて、逆に青などの「寒色系」の場合は遠くに見えてしまうという特性があるのだという。

つまり、車を運転しているときに、前方を走っている車が青色だと、実際より遠くに見えてしまうために車間距離を詰めすぎて、追突事故につながりやすいということなのだそうです。

どうやら「青い車」に事故が多いというのは、「事故に巻き込まれやすい」ということのようです。

一説によると、赤い車よりも青い車のほうが「7メートル遠くに見える」とのこと。自分の前を走っている車が青い車のときは、自分が感じているよりも実際は近くを走っている可能性があります。追突しないように気をつけたほうがよさそうですね。

高齢者の目には見えにくい

これまでは「青い車は追突事故に巻き込まれやすい」という話でしたが、他にも事故が多い理由があるようです。

2015年の「交通白書」によると、交通事故による死亡者の半数以上は65歳以上の高齢者だそうです。

ここでも人間の目の話になります。年を取ってくると、自然と目のレンズにあたる「水晶体」が黄色がかってくるため、「黄色」が見えにくくなります。さらに、青や緑などの色は「黒っぽく」見えてくると言われています。

日中はそれほど影響はないかも知れませんが、夜間に外を歩いているときに青色の車が黒っぽく見えてしまうと、非常に危険ですね。もし、道を渡ろうとしたときに、青色の車が走ってきたら・・・。そういった意味でも、青い車は事故に遭うリスクが高くなる可能性があるというわけですね。

青い車に乗っている場合は、こういったことを頭に入れて、なるべく事故に巻き込まれないように気を付けて運転したほうがよいかも知れませんね。

参考:ヘルスプレス
画像:Mike Harre