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心理ストレスを常時モニタリングできるウエアラブル機器の開発、心拍と呼吸リズムの関係を利用

 心拍と呼吸リズムの関係から心理ストレスを測定するウエアラブルタイプの健康モニターを、山形大の新関久一教授らの研究グループが開発を進めている。生活の質の向上やヘルスケアに寄与するという。

 心拍リズムは呼吸リズムに強い影響を受けており、安静時は安定しているが、精神ストレスがかかるとこの関係が乱れることがわかっている。この関係性の乱れを指標化することでストレスをモニタリングする装置を開発する。胸に張りつけて使うウエアラブルタイプの装置として、スマートフォンなどの専用ソフトに無線で飛ばして自分のストレスの状況を数値やグラフで常時確認することができるようになる。

 また、深い睡眠時に現れる脳波であるデルタ波と心拍・呼吸リズムの関係に高い相関があることから、睡眠の質を測定することもできるという。

 新関教授は「ストレスや睡眠の質などの健康情報を簡便に得ることが可能になり、生活の質向上やヘルスケアに寄与すると考えている」と話している。

参考:山形新聞