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突発性正常圧水頭症の発症リスクに関係する遺伝子を発見

 認知症の原因のひとつとなる「突発性正常圧水頭症(iNPH)」の発症リスクに関係する遺伝子を発見したと、山形大の研究グループが発表した。

 研究グループは、iNPHの患者50人の遺伝子を解析して、26%の13人で遺伝子「SFMBT1」の異常を発見した。健康な高齢者191人で調べたところ、4.2%にとどまったため、患者では約6倍になる。

 SFMBT1遺伝子に異常がない場合は83%の確率でiNPHではないが、逆に異常がある場合は62%の確率でiNPHだった。

 また、山形大や東北大鳥取大のデータから高齢者のiNPH有病率を調べたところ、平均で1.6%と推計された。認知症の原因となる疾患としては、アルツハイマー病、血管性認知症に次いで3番目に高いという。

参考:山形新聞