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世界初!アルコールが検出できる自転車ロック いかにして「説得」するかが鍵かも

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 アルコール検出機能がついた自転車用のロックが、光風輪業商会が展開するサイクランドKOOWHOから発売されます。Bluetoothを搭載してスマートフォンで使用というものですが、いったいどのような使い方をするのでしょうか。




ALCOHO-LOCKの使用方法

 世界初となるアルコール検出機能を搭載した自転車ロック「ALCOHO-LOCK(アルコホロック)」は、スマートフォンのアプリで使用します。アプリは無料でダウンロード。

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 まずロック本体の電源を入れてアプリを起動したら、端末番号を入力します。アプリはロック本体に搭載されたBluetoothでつながります。

 認識が終わったらロックに息を吹きかけて測定を開始。測定が終了した後、解錠ボタンをタップしてロック本体を解錠します。

 専用アプリをインストールしていれば、その場にいない人のスマートフォンにも「アルコール濃度数値と検出場所」が送信されるという。「この機能を通じて、危険な飲酒運転をしないよう周りの人も電話やメールで説得できる」というが・・・。

用途は少し特殊

 疑問はさまざま生じると思いますが、実はこのロック、アルコールが検出された場合でも解除操作は可能なんです。もちろん自転車の飲酒運転は違法ですので、解除はしても「その場から押して移動するため」なわけですが。

 つまりこの自転車用ロックは、必ず「乗る前に測る」を実行するためのロックなわけです。

 しかし、本人は飲酒していることを自覚しているわけですから、本人がアルコールの測定値を知ったところで意味はありません。

 ようするに、このロックは「その場にいない人に、自転車の所有者が飲酒運転しようとしていることを知らせるためのロック」なわけです。

 使い方としては、自分の家族が飲酒運転しないように「鍵かけちゃう」といった感じでしょうか。それとも、つい飲酒運転してしまう弱い自分を叱ってもらうために「鍵かけちゃう」のでしょうか。

 「もしかしたら『押して帰るよ』とか言いながら乗っちゃうかな」なんてことも思わないでもありませんが。文字通り、「鍵」となるのは知らせを受けたひとの「説得力」になりそうです。

 最も効果的な使い方は、すべての自転車に搭載して端末番号をすべて当局が管理すること・・・なんて怖いことを考えてしまいました。

 ちなみに「ALCO-LOCK」本体のサイズはアルミ製で重さは466グラムほど。本体のバッテリーはmicroUSB端子から充電可能で、充電時間は約1時間。フル充電で約40回の測定が可能だそうです。

 予約はすでに受付を開始しており、価格は3万~4万円。発売は12月頃になるそうです。日本で最も飲み会が多い「忘年会シーズン」に合わせたというわけですね。

参考:マイナビニュース/engadget