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国際宇宙ステーションで生成したタンパク質結晶が無事に帰還

宇宙で作製したタンパク質結晶が帰還

 国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で生成された、タンパク質結晶が12日に地上に帰還、14日には日本に戻ってきている。今後、タンパク質構造の解析作業が開始される。

 ミッションはロシア側との協力関係で実施された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)がISSでの実験リソースを提供し、ロシア側が打ち上げと回収機会を提供した。今回のミッションでは、日本側が32種、ロシア側が15種のタンパク質を打ち上げた。

 タンパク質の結晶生成実験は、「カウンターディフュージョン法」という結晶化技術を使って「きぼう」日本実験棟で実施された。無重力状態で生成した高品質な結晶を使うことで、地上の実験では解明できなかった病気のメカニズムの解明や、薬の候補化合物の探索などを行う。

(via レスポンス