香川県高松市内の民家の玄関先で、熱帯から亜熱帯に生息するとされるクモの仲間「サソリモドキ」が見つかった。6月上旬には綾川町でも発見されており、関係者は「生態がよく分かっていないが、温暖化による猛暑も影響しているのでは」と首をひねっている。
サソリモドキに毒腺はないが、サソリのような大きなはさみと長い尾があるのが特徴。クモ網サソリモドキ目に属する節足動物で、熱帯から亜熱帯に分布する。国内では主に沖縄や九州で生息しており、四国での観察例は少ないという。
見つかったのは、同市出作町の無職、野口直樹さん(62)の自宅玄関先。7月29日午前7時ごろ、庭の水やりに出た際、全身が黒っぽいサソリのようなものを確認。体長は尾部も含めて10センチ程度で、既に死んでいたという。
瀬戸内むしの会の出嶋利明会長は「繁殖の形態を調べる上で貴重な発見」としている。
出典 SHIKOKUNEWS