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胃潰瘍治療薬に含まれる「GGA」がピロリ菌除去に効果、仕組みを解明

 胃がんの原因になるとされているピロリ菌の駆除に有効な化学物質「GGA」の作用を解明したと、秋田大の伊藤英晃教授らの研究グループが英科学誌「Scientific Reports」で発表した。

 研究グループは、胃潰瘍の患者が治療薬を服用している場合にピロリ菌の除去率が高いことに着目。胃潰瘍の治療薬に含まれる化学物質「ゲラニルゲラニルアセトン(GGA)」がピロリ菌の除菌効果を高める仕組みを明らかにした。

 伊藤教授は「研究が臨床に生かされ、効果的な除菌治療につながることを期待する」としている。

(via 秋田魁新報社