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肌のシミの原因「メラノソーム」の分解、米ぬか脂質オリザノールが促進

 シミの原因となるメラニン色素を含む「メラノソーム」の分解に関わるタンパク質分解酵素を富士フイルムが特定した。酵素の産生を促進する物質を有効成分とする美白スキンケア化粧品を来春にも発売する予定だという。

 強い紫外線が肌に当たると、皮膚内でメラノソームが産生されてケラチノサイトに蓄積する。メラノソームが過剰に産生されて蓄積すると、シミの原因となる。

 研究グループは、ケラチノサイトでのメラノソームの分解にタンパク質分解酵素「カテプシンV」が関与することを明らかにした。また、米ぬか脂質に含まれる「オリザノール」がカテプシンVの産生を促進することも確認した。

 オリザノールを世界最小クラスとなる20ナノメートルサイズで安定に分散した「ナノオリザノール」も開発し、美白スキンケア化粧品「アスタリフト ホワイト」に応用して発売するとしている。

(via 日刊工業新聞