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呼吸音を可視化して評価できる電子聴診器を開発

 呼吸音を迅速かつ正確に評価できるコンピューター化電子聴診器を開発したと、広島大や福島県立医科大などの研究チームが米医学誌「Annals of Internal Medicine」で発表した。解析結果は可視化されるため初心者でも理解しやすいという。

 呼吸音の評価は主観的なため、正確に評価するためにはトレーニングを必要とする。

 研究チームは、音の長さや周波数、強度からなる予測推定値を使って、「ブラインド信号源分離法」による呼吸音の解析を行った。ブラインド信号源分離法とは、観測された混合信号を分離して、混ざり合う前の信号を推定する技術。

 また、生体から採取してデータベース化された呼吸音テンプレートとの一致度を照合することで、解析性能の迅速性や正確性を向上させ、重複する呼吸音でも迅速かつ正確に分類できる呼吸音解析システムを構築した。 

(via 広島大学