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浜名湖産ノコギリガザミから規制値を超える貝毒

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 県は6日、浜名湖で採取されたノコギリガザミ(ドウマンガニ)のカニみそから、国の規制値を上回るまひ性貝毒を検出したと発表した。本県産ノコギリガザミで、規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたのは初めて。県水産振興課によると、直ちに健康被害が出る高い数値ではないが、大量に摂取すると、口がしびれるなどの症状が出る恐れもあるという。
 県は水揚げした浜名漁業協同組合(浜松市)に対し、生態が似たガザミ、イシガニを含めて漁や出荷の自粛を要請した。同漁協は市場で6日からカニ類の取り扱いをやめ、出荷先に販売禁止を求めている。
 規制値を超えたノコギリガザミは、7月23日に浜名湖東側の白洲地域で採取された。県が8月6日に調べ、カニみそから規制値の約1・6倍となるまひ性貝毒の検出を確認した。県はカニ類の検査回数を週1回に増やし、3回連続で規制値未満になるまで、同漁協に自主規制を求める。
 ノコギリガザミは地元を中心に高級食材として知られる。浜名湖で年間4トンの水揚げがある。
 出典 アットエス