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山梨県で手足口病が大流行。2千人超える

 山梨県内の定点医療機関で今年、手足口病と診断された患者数が2067人に上り、記録が残る1990年以降最多となったことが、15日までの県のまとめで分かった。5~11日の定点医療機関当たりの患者数は17・92人で、6週連続で警報レベル(5人以上)。県の担当者は「近年にない大流行」と感染予防を呼び掛けている。

 5~11日の週に県内の24定点医療機関から報告があった患者数は430人。累積患者数は、90年以降で最多だった2011年の年間患者数(1774人)を上回った。

 5~11日の定点医療機関当たりの患者数は17・92人で、過去5年間で最も高い数値。保健所(支所)管内ごとにみると、峡北28・4人、富士・東部22・4人、峡東17・5人、中北13人で、4地域で警報レベルに達した。峡南は1人。

 手足口病は、口の中や手足などに水ぶくれ状の発疹が出るウイルス性の感染症。5歳以下の乳幼児の感染がほとんどで、例年、患者の9割前後を占める。感染した人の唾液や便などで拡大する。県健康増進課の担当者は「うがいや手洗いをしっかりするなど、感染予防策を取ってほしい」と呼び掛けている。

 出典 山梨日日新聞