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緊急時に救援依頼を近くのひとにしてくれるアプリ「MySOS」 スマホが命を救ってくれる

アプリで救命SOS…和歌山県とドコモ開発

読売新聞

 病気や事故などで倒れたときにスマートフォンが助けを呼んでくれるアプリを、和歌山県とNTTドコモが共同開発しました。無料のアプリに登録するだけでサービスを受けることができるという。




 開発されたアプリの名称は「MySOS」。

 病気や事故などで応急処置が必要なとき、本人や周囲の人がアプリ画面の指示に従って「救援依頼」を送ります。

 すると、その半径300メートル以内にいて同じように登録している人のスマートフォンでアラームが鳴り「救援依頼がありました」と表示されます。そして、救援を依頼した人の位置やその付近の医療機関の場所、そしてAEDが設置されている場所が地図上で確認できる仕組みになっています。

 119番で救急車を呼んだ場合、現場まで到着する時間は全国平均で約8分30秒です。ところが急な心臓停止が起こった場合、3分後には死亡率が50%になり、それから1分経過するごとに約10%ずつ増加するといいます。1秒でも早く必要な処置がされれば、それだけ命が助かる確率が高くなります。

 「MySOS」は3月から運用がはじまっており、開発した和歌山県以外でも登録は可能です。また、登録する際には「助ける側」に回るかどうかも選択できるとのことです。

 ちなみに、運用開始から3カ月間で約2500人が全国で登録したとのこと。「助ける側」の登録者は約500人です。この登録の輪が広がれば、救急車が到着するまでの間に必要な救急処置がなされることで命が救われる可能性が高くなりそうです。

参考:読売新聞