脳科学と仕事術のネットメディア 1.23 Tue

テレビゲームで鍛えられる脳力がある、ゲーム依存の少年の脳をMRIで計測した結果

ゲーム依存

テレビゲームに熱中しすぎて親に叱られた経験がある人は多いと思いますが、どうやらゲームをやりこむことで開発される脳力もあるようです。一方で、副作用もあるようですからやり過ぎに注意は必要ですのようですが…。

テレビゲームが脳に与える影響を研究するため、米国と韓国の共同研究チームは「オンラインゲーム依存」と診断された10~19歳の少年106人の脳を調べました。韓国はとくテレビゲームが盛んで、ゲーム依存を治療する方法が研究されているそうです。

ゲーム依存の少年たちの脳の活動をMRIで測定して、障害のない80人の同年代の少年たちと比較しました。

分析の結果、ゲーム依存の子どもの脳では、視覚や聴覚刺激の分析や「顕著性ネットワーク」と関係する領域の接続が優れていることがわかりました。これは重要とみなした事柄に注意を集中して、それに関わる行動を遂行するための結合ネットワークだという。

このネットワークは通常は、何らかの脅威を理解したり、あるいは雑踏のなかで重要な細部を認識するのに役立つそうです。相手の攻撃に反応して最適な方法とタイミングで攻撃をしかける、テレビゲームでは重要となる能力と関連がありそうです。

テレビゲームでは、視覚や聴覚を通して得た情報を可能な限り素早く脳が処理して、行動を起こす(コントローラーを操作する)必要があります。

脳の各領域間の接続が優れていると、対象に対して大きな注意を払い、情報をよく分析するのに役立ちます。しかし一方で、副作用ともいえる影響もあるようです。

ゲーム依存の子どもたちで観測された「背外側前頭前皮質と側頭頭頂接合部の間のハイパーコネクティビティ(超接続)」は、衝動抑制が弱かったり、注意力が散漫なひとにも存在するという。

視覚や聴覚からのさまざまな情報に脳が迅速に反応して処理を行い、行動へ向かわせる能力は、時と場合によってはとてもやっかいな能力なのかも知れません。

(via WIRED