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理研が研究不正防止策を強化 倫理研修を受講しない場合は「実験室への立ち入り禁止」も

 理化学研究所はSTAP細胞の論文不正問題を受け、研究倫理研修を受講しない場合には実験室への立ち入りを禁止するなど、新たな研究不正防止策を導入した。実験ノートなどの保存期間も原則5年間と明確に定めた。

 理研は昨年11月から今月にかけて研究不正の防止に関する内部規定を段階的に見直し、対策を強化した。来月初めには全国の研究拠点から選んだ計26人の研究倫理教育責任者による会合を開き、所内指導を本格化させる。

 研究責任者のみが対象だった倫理研修はインターネットを通じて受講することが全職員に義務づけられ、5年ごとに繰り返し受講する。受講しな場合は「実験室への立ち入り禁止や研究活動の一時停止などの措置を講じる」とした。現在、受講していない職員については注意喚起をした上で一定の猶予期間を認める。

 実験ノートや各種データの管理方法については、最低でも5年間、追跡調査できる形で保存するルールで統一される。研究責任者については研究室の記録を適宜確認する責任があることも明記された。

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