骨粗しょう症の抑制因子「オステオプロテゲリン」が腹部大動脈瘤の拡大を抑えることを発見したと、広島大の吉栖正生教授らの研究グループが科学誌「PLOS ONE」で発表した。大動脈瘤の拡大や破裂を予防する新しい治療法の開発につながると期待される。
研究グループはこれまで、オステオプロテゲリン(OPG)が血管の石灰化を抑制することを明らかにしてきた。
今回の研究では、OPGを欠損したマウスを使って実験的に作製された腹部大動脈が、通常のマウスと比べて拡大が著しいことを発見した。
また、すでに知られている骨粗しょう症の抑制メカニズムとは異なるメカニズムで大動脈瘤の拡大を抑制することを突き止めた。
(via 広島大学)