バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 4.29 Mon

微粒子化した無機物とセルロース繊維を複合化した「ミネラルハイブリッドファイバー」を開発

微粒子化した無機物と「パルプ」を定着させる新しい技術によって、無機物の特性を備えた機能性材料「ミネラルハイブリッドファイバー」を開発したと、日本製紙株式会社が発表した。木材パルプをベースにした新しい特性をもった素材を作ることができるようになる。




無機粒子は、コピー用紙や新聞用紙などで白さや不透明性を高めるために使われている。しかし無機粒子は紙の原料となるセルロース繊維と定着しないため、配合する量には限界があった。

新しく開発した機能性材料は、無機物の配合を最大で90%まで高めることが可能なため、無機物とセルロース繊維のもつ特徴を併せ持つことができる。

今後は、難燃性の壁紙や消臭・抗菌機能をもつペーパータオル、放射線の遮断効果をもつ建材などを開発するとしている。