バイオ研究と仕事術を紹介するネットメディア 5.16 Thu

駆除のシカ、菌で分解 北海道興部町が新手法

 北海道興部町は生ごみの処分に使う土壌菌を組み合わせ、駆除したエゾシカを分解して処理する方法を開発した。農業被害が深刻で、年間約300頭を駆除しているが、処理の経費は3分の2ほどに削減できた。環境省は菌を使う方法は珍しいとしている。

 興部町によると、土壌菌を付着させた約30立方メートルの木材チップの中にシカの死骸を入れる。ショベルカーで1日1回かき混ぜると、体重約100キロのシカが3日ほどで骨も皮もなくなる。

 道内の4町村もこの方法を採用したほか、ニホンジカやイノシシの被害に悩む岐阜県下呂市も同様の処理施設を建設する方針だ。