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シナモン入りのインフルエンザ予防マスクを開発 千葉大

世界初、シナモン入りマスク開発 インフル予防効果に期待 

千葉日報

 古来から風邪予防に効果があるとされる生薬「桂皮(シナモン)」の成分を染みこませたマスクを千葉大付属病院和漢診療科の並木隆雄診療科長が開発した。商品化に向けて臨床試験を行っている。

 開発したマスクは、シナモンから抽出した成分「シナモンアルデヒド」などを染み込ませたガーゼをマスクに挟む。インフルエンザにかかったマウスを使った実験では、シナモンを吸引しなかったマウスでは8割が死亡したのに対して、吸引させた場合は8割が生き延びたという。

 実験では、近年流行した4つの型のインフルエンザウイルスに対して効能が認められており、それぞれの型ごとにワクチンを作るよりも低コストで実用性が高く、新型インフルエンザウイルスにも対応できるとしている。

 臨床試験では4週間着用してもらい、副作用や着用感について検討する。先月から始めており、2月下旬まで随時参加希望者を募っている。問い合わせは同大大学院医学研究院和漢診療学医局、電話043(222)7171。

参考:千葉日報