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細胞が損傷したときに免疫系を活性化する脂質を発見

細胞が損傷を受けたときに免疫系に知らせて活性化させる仕組みを解明したと、九州大の研究グループが発表しました。ゴーシェ病やパーキンソン病の治療にもつながる可能性があります。




細胞が損傷を受けた際、それを取り除くために免疫系が活性化されますが、その仕組みについてはこれまでに不明でした。

研究グループは、細胞損傷のときに放出される脂質「グルコシルセラミド」が免疫受容体「ミンクル」に結合することで、免疫系が活性化することを突き止めました。

グルコシルセラミドは通常は分解酵素の働きで一定量に保たれていますが、この酵素が正常に働かない場合はグルコシルセラミドが蓄積します。

この蓄積がゴーシェ病やパーキンソン病につながるため、今回の研究結果はこれらの病気の治療にもつながると期待されます。

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