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イライラ、ストレスは「色」でコントロールする 自律神経と色彩の関係

仕事や日常生活でストレスがたまったとき、どのようにして気分を変えていますか?ストレスと自律神経にはとても密接な関係がありますが、「色」で自律神経をコントロールする方法があります。正しい色を生活に取り入れて、ストレスに対処してみてはいかがでしょうか。




自律神経

自律神経には交感神経と副交感神経の2つの神経があって、両者が交互に働いて体の状態をコントロールしています。

仕事や日常で心身にストレスがかかったり、緊張状態を強いられているときは交感神経が働いています。脈拍が高くなり、血圧が上がり、そして呼吸が浅くなっています。

一方、心が穏やかな状態でリラックスしているときは副交感神経が働いています。

頭や体の活動レベルを上げて何らかの事態に対処しなければならない場面では、交感神経のレベルを高めて集中力を上げる必要があります。

しかし、自宅などでリラックスして心身を休めるときは、逆に副交感神経を高めて体を休憩モードに切り替える必要があります。

ところが仕事などでストレス状態を長く続けていたり、あるいは朝から晩まで仕事のことを考えていたり悩みを抱えていると、休養すべきときにうまく交感神経が切れず、副交感神経を働かせることができなくなってしまいます。

こうなると、心身ともに次第に疲弊してしまいます。

そんなとき、副交感神経を自動的に効かせて、上手にリラックスモードに入る方法はないものでしょうか。実は「色彩」を正しく使えば自律神経をコントロールすることができます。

自律神経と色彩の関係

色彩は「暖色系」と「寒色系」に分けることができますが、暖色系の色を見ると交感神経の活動を高めると言われています。

そして副交感神経を高めてリラックスしたければ、寒色系の色を目にすると良いようです。

このことは、実験でも確かめられています。赤色と青色のそれぞれで統一された部屋を用意して、順番に入ったときに脈拍を測ったところ、赤色の部屋の方が脈拍数が増えたという実験結果が得られています。さらに、体温までも赤色の方が高くなったそうです。

リラックスできる部屋づくり

仕事で疲れた心身を上手にリラックスしてあげるためには、寝室などのインテリアの色彩を見直す必要がありそうです。

交感神経の活動が高まり安い赤やオレンジなど暖色系の色はなるべく避けて、逆に青や緑などの寒色系の色彩を多く使った家具や寝具などを取り入れることで、自然にリラックスできる部屋作りにつながりそうですね。